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災禍の中でこそ見える人間性

ハリケーン「カトリーヌ」がアメリカを襲い、甚大な被害を与えています。被害に遭われた方々には、心からお悔やみを申し上げるとともに、一日も早い復興を望みます。

さまざまなニュース映像のなかで、僕が一番衝撃を受けたのは、被災地での略奪行為。Wall Street Journal は、Anarcy in New Orleans (ニューオーリンズが無政府状態に)との見出しをつけて、報じています。世界一豊かであるはずのアメリカでさえ、警察活動が停止すれば、このようなことが起こりうるのです。

災禍の中でこそ、真の人間性が見えるのではないかと思っています。僕は阪神大震災を直接経験していませんが、恐らくあの現場でも、人間の奥底にある善悪のいずれかが、顕著に表れていたのではないかと想像します。

ハリケーンや阪神大震災に比べれば、圧倒的に卑小な事例で申し訳ないのですが、僕が勤めていた山一證券が唐突に経営破綻したときも、災禍の中の人間性を垣間見たような気がします。あの頃は、大きな会社が倒産することなど、ほとんどなかった時代です。まして、あれだけの規模で全社員が職を失うというのは、極めて異例のことでした。

自律――自分を律することがいかに難しく、一方でいかに尊いことかを、改めて認識した今回のハリケーン災害でした。

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コメント

今日も、他の場所でその話しをしたんですが、当にその通りです。私が、当時出向していた某社では、震災後、東京から役員が来たのですが、その役員は、現場までも行こうとせず、ようやく連絡のついた被災社員に向かって、電話で、口頭一番「いつからこれるんだ?」って聞いたんです。先にきちんと安否を確認するべきであって、人の上に立つ人が取るべき態度ではないと思いました。心の中で、「こいつには絶対付いて行かないぞ」って思いましたよ。人の痛みが解らない人っているんですよねぇ(-_-;)

投稿: TAKAKO | 2005年9月 3日 (土) 01時10分

上記、口頭一番じゃなくて、開口一番です(-_-;)いったい、何を書いてるんでしょうねぇ...(@_@;)

投稿: TAKAKO | 2005年9月 3日 (土) 14時17分

その役員には、「想像力の欠如」という言葉を、束にしてお送りしたいですね。開いた口がふさがりません……。

ある東京の会社で、当時取締役総務部長という立場だった方から、最近お聞きした話が印象的です。

「震災から1週間後に、ようやく現地に足を運ぶことができました。そのとき、夜の梅田では煌々とネオンが光っていたのが、どうにもやりきれなかった。電車で15分西に行けば、そこは被災地だというのに……」

投稿: KIN | 2005年9月 3日 (土) 15時56分

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» 「カトリーヌ」じゃなくて「カトリーナ」が暴れています!! [ほんま、チャーチャーと・・・]
早いものでもう9月ですね〜{/kaeru_fine/} 夏も終わりに近づいてるというのに熱いこと熱いこと{/namida/} 遠く離れたアメリカではハリケーン「カトリーナ」が猛威を振るってます。 名前だけ聞くと非常に可愛い「カトリーナ」ですが、とんでもないことになってますね。 死者数千人か ハリケーン被害で混乱拡大 空母派遣も (朝日新聞) - goo ニュース ハリケーン死者、数千人の可能性…米史上最大級の惨事 (読売新聞) - go... [続きを読む]

受信: 2005年9月 2日 (金) 18時17分

» 「カトリーナ」通過後のルイジアナで略奪(やはりアメリカは治安が悪いか...) [Maxのアメーバ・ブログ]
今回の災害では「アメリカ人のボランティア精神はすごい」と思わされる場面がでてくるかと思ったのですが、略奪行為というアメリカの悪い面が先に報道されています。でも略奪行為も「やはりアメリカだな」と思ってしまいます。 しかし物資や救援が絶対的に不足している状態が略... [続きを読む]

受信: 2005年9月 2日 (金) 23時23分

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