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更新停滞予告

諸事情あって、ブログの更新をしている暇がありません。この記事も、「しばらく更新が滞ります」とお知らせするためのものです、はい……。楽しみにしている方(いるのでしょうか?)には申し訳ありませんが、6月いっぱいはあてにしないでください。7月には復活予定。ではではm(__)m

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割引現在価値(その4・最終回)

割引現在価値の話の最終回です。企業会計においても、この現在価値の算出が求められるケースがあります。それは年金会計です。将来発生が見込まれる年金給付額を計算し、これを現在価値に換算し、必要に応じて年金関連費用を計上するのです。これを詳細に説明すると、10回の連載でも足りないので、割愛させてください。

年金給付額の現在価値を算出する割引率は、もちろん指針はありますが、各企業が個別に決めています。手元にあるいくつかの会社の決算短信を見ると、直近では、2.0~2.5%ぐらいを採用しているようですね。もしも、これを大きく上回る3.5%とか4%といった割引率を採用している企業があるとすれば、そこは年金債務を過小評価している可能性があります(つまり、隠れ借金がある)。さて、あなたが勤める会社はいかがですか?

年金以外では、最近日本でも日常茶飯事になった企業売却・買収、事業譲渡・譲受でも、現在価値を算出するケースがあります。売買対象となる企業や事業の、将来キャッシュフローを現在価値に換算して、売買価格の根拠とするわけです。こちらもまじめに語り出すと、一冊の本ができてしまう話なので、またの機会にでも。

一見とっつきにくい割引現在価値ですが、年金やM&Aなどを通じて多くの人に関係する概念です。ぜひ、関心を持っていただきたいと思います。そして、4回にわたって書いた記事が、皆様のご理解の一助になれば幸いです。

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割引現在価値(その3)

前回の続きです。では、金利3%の世界において、毎年500万円を受け取ることの現在価値を求めてみましょう。

1年目の500万円=500÷(1.03^1)=485万円
2年目の500万円=500÷(1.03^2)=471万円
3年目の500万円=500÷(1.03^3)=458万円
4年目の500万円=500÷(1.03^4)=444万円
5年目の500万円=500÷(1.03^5)=431万円
6年目の500万円=500÷(1.03^6)=419万円
7年目の500万円=500÷(1.03^7)=407万円
8年目の500万円=500÷(1.03^8)=395万円
9年目の500万円=500÷(1.03^9)=383万円
10年目の500万円=500÷(1.03^10)=372万円

これらを合計すると、4265万円になります。5%のときは3861万円でしたから、3%の場合のほうが、現在価値は大きくなりましたね。ちなみに、1%で計算すると4736万円となり、3%の場合よりも現在価値が大きくなります。したがって、以下の関係が成り立ちます。

1%の場合の現在価値>3%の場合の現在価値>5%の場合の現在価値

この関係は、もっと単純なケースでも成立します。例えば、その1で考えた3年後の100万円の現在価値を計算すると、5%の場合は8万6384円、3%の場合は9万1514円、1%の場合は9万7059円となります(数式はその1を参照)。逆に考えると、3年後に10万円を得るための運用資金は、利回りの高い5%のときは少ない金額でことたりますが、3%や1%と利回りが低くなると、より多くの元手が必要になるわけです。

この記事では、逸失利益の現在価値を求めるうえで妥当な金利として、裁判所は民法の定める5%を採用しました。ところが損害賠償金を受け取るほうは、現在価値がより大きくなるように、もっと低い金利が妥当ではないかと主張したわけです。確かに、低金利時代ですから、そういう主張があって自然だと思います。

<次回が最終回です>

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割引現在価値(その2)

さて、前回の続きです。割引現在価値を考えるきっかけになったこの記事によりますと、損害賠償金の妥当額を決める際、亡くなった被害者が将来稼ぐであろう収入を計算し、それを根拠のひとつとします。

では、年収500万円で10年間働ける人が亡くなった場合、500万円×10年=5000万円という計算でいいのでしょうか。損害賠償金として、毎年500万円を受け取るのであれば、これで問題ありません。ところが、これを一括で”今”受け取るとすれば、現在価値がいくらになるかを考える必要があります。この記事の裁判は、一括で受け取る場合に生じる問題が争点になっています。つまり、現在価値の算出方法に、考え方の違いがあるわけです。

では、年収500万円が10年続く場合の現在価値を考えてみましょう。計算方法は、前回の計算を発展させたものになります。金利5%の世界における、1年目の500万円の割引現在価値、2年目の500万円の割引現在価値、3年目の500万円の割引現在価値……、10年目の500万円の割引現在価値と計算していき、最後に全部足し合わせるのです。つまり、下記のようになります。

1年目の500万円=500÷(1.05^1)=476万円
2年目の500万円=500÷(1.05^2)=454万円
3年目の500万円=500÷(1.05^3)=432万円
4年目の500万円=500÷(1.05^4)=411万円
5年目の500万円=500÷(1.05^5)=392万円
6年目の500万円=500÷(1.05^6)=373万円
7年目の500万円=500÷(1.05^7)=355万円
8年目の500万円=500÷(1.05^8)=338万円
9年目の500万円=500÷(1.05^9)=322万円
10年目の500万円=500÷(1.05^10)=307万円

以上の数字を全部足し算すると、3861万円になります。電卓でも計算できますが、さすがにエクセルなどの表計算ソフトを使ったほうが楽でしょう。この3861万円が、毎年500万円を受け取ることの現在価値です。ただし、あくまでも金利5%の世界の場合です。これが2%や3%の場合どうなるのでしょうか? 次回はこれを考えてみましょう。

<次回に続く>

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割引現在価値(その1)

昨日、新聞等で報道されていたこの記事について。損害賠償額を決める際の逸失利益を算定するとき、中間利息を5%とするのが正しいのか、それとも市場金利に合わせてもっと低くすべきなのかを争った裁判のことです。法律論は専門外なので、ここでは特に論評しません。ただ、年率5%より低い2%や3%のほうが、算定額が大きくなる理由は理解できたでしょうか?

金融業界で働く人・働いていた人、一般企業の財務部や経理部に所属する人・所属した人ならば、割とすんなり理解できることですが、一般的には「???」ではないでしょうか。ここでは、割引現在価値という概念を知る必要があります。せっかくですから、ちょっとこの仕組みについて考えてみましょう。実は、企業が年金にかかわる費用を計算する際も、この概念が活用されています。誰にでも関係のあることかもしれないのです。ただ、ちょっと説明が煩雑になるため、数回に分けて書くことになります。

今日のところは、まずは以下のことをご理解ください。10万円を年利5%で3年間運用した場合、3年後に受け取る金額はいくらでしょうか。簡単ですね。10万円×1.05×1.05×1.05=11万5763円(1円未満四捨五入)です。計算式を少し変更すると、10万円×(1.05^3)=11万5763円です。(1.05^3)は、1.05の三乗を示します。

さて、次はその逆を考えます。ある金額A万円を年利5%で3年間運用すると10万円になったとします。このA万円はいくらでしょうか? これも簡単ですね。A×(1.05^3)=10万円の方程式を解けばよいわけです。A=10万円÷(1.05^3)=8万6384円となります。

本当かどうかを検算してみましょう。8万6384円×1.05×1.05×1.05=10万円です。ぜひ、電卓を叩いて確かめてみてください。

ここで今日の結論。金利5%の世界における3年後の10万円は、現在の価値に換算すると8万6384円になります。この8万6384円を割引現在価値と呼ぶわけです。

<次回に続く>

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「骨太の方針」――この呼称はやめてほしい

小泉首相が議長を務め、竹中経済財政相が仕切る経済財政諮問会議が「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」の原案を提出しました。いわゆる「骨太の方針」ですが、僕はこの呼称がどうも好きになれません。確か、竹中大臣の発言が引用される形で、この通称が使われるようになったと思うのですが、聞いているほうが気恥ずかしくなります。

基本方針の内容そのものは、まだ議論の途上にあるものですから論評はしませんが、骨太かどうかの判断は、完成後に第三者が判断することであって、作っている本人たちが途中で言うことではないはずです。骨太という言葉に対する感覚としては、それが一般的でしょう。この言葉を、無批判に使っているマスコミにも問題ありだと思います。

本当に骨太の方針になるか否かは、基本方針が完成してから議論しましょう。でないと、内容の空虚さをごまかすために、骨太という言葉のオブラートをかけているのかと、勘繰りたくなりますから。

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変身

ヘンシン!――といっても、仮面ライダーではありません。東野圭吾さんの「変身」です。ウワッ、石投げないでくださいぃ~(汗)

東野圭吾さんの本は初めて読みましたが、めっちゃおもしろかったです。久しぶりに、右の好きな本リストに追加です。しばらく、はまりそうな予感がします。

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戦国自衛隊

明日、映画「戦国自衛隊1549」が公開されますね。楽しみです。絶対に見に行きます。1979年公開の戦国自衛隊も大好きだったから、それとの比較も楽しみです。レンタルで見たいのですが、DISCASはメーカー在庫切れのようです(泣)。


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ハクセンアカホシカクレエビ

昨日は、久しぶりのダイビングでした。ポイントは三浦半島の先端にある城ヶ島。5mmツーピース+フードベストで潜ったのですが、水温18度はちょっと冷たすぎたようです(^^;

写真の生き物はハクセンアカホシカクレエビ。ダイバーにはお馴染みですね。これの写真を撮るのは2回目か3回目なのですが、なかなかピシッと決まった写真が撮れません。「こんなポーズをとってよ」と伝えることができれば、簡単なんですけどね(笑)

picture12

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兄弟

兄弟は他人の始まり――

二子山親方の死をきっかけに、若貴兄弟の不仲に再び注目が集まっています。一連の報道を見聞きしていると、冒頭のことわざを思い出さざるをえません。

でも僕は、この兄弟の不仲を、やじ馬的に見ることができません。他人事ながら、心の底から、早く仲直りして欲しいと思っています。

なぜか? 僕にも兄弟がいるからです。子供のときはケンカもした兄弟ですが、今はお互いに敬意を抱き、兄弟仲は良好です。大切な兄弟です。これからも、ずっと良い兄弟関係を維持したいと思っています。

兄弟仲が壊れることなんて、想像しただけでゾッとします。だから、それを連想させるような若貴騒動を、見るのが辛いんです。だから、大きなお世話かもしれませんが、早く若貴が昔の仲の良い兄弟に戻ることを、心から願っています。

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クールビズ

今日はテレビや新聞で、やたらと「クールビズ」という言葉を見聞きしました。省エネ推進のため、夏はノーネクタイ、ノー上着でいきましょう、ってことですね。いいことだと思います。この手の取り組みは、過去に何度か失敗していることではありますが、カジュアルデーを導入をする企業が増えるなど、以前よりは条件が整っているような気がします。

汗っかきの僕は、夏場にスーツを着るのが大嫌いです。今は、毎日スーツを着ることはありませんが、ときどきスーツは着ています。だから、クールビズ大歓迎。一方で、「何で僕がサラリーマン時代にやってくれなかったの?」と、悔しい気持ちもほんの少し(笑)

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