« 2005年1月 | トップページ | 2005年3月 »

社長解任動議の書評

FujiSankei Business i のサイトに、社長解任動議の書評が出ていました(2月23日付)。この新聞、昔は日本工業新聞っていう固い名前だったんですよね。アナリスト時代の思い出です(笑)

≪以下、書評より引用≫:リンクはこちら

 もし、あなたが取締役を務める会社が経営不振からメーンバンクの工作により、意に染まないM&A(企業の合併・買収)を仕掛けられたら、あなたはどんな行動をとるだろうか。

 銀行の圧力に屈してM&Aを受け入れるか、あるいは徹底的に対抗して会社再建の別の道を探るか-。選択肢はそれほど多くはないが、取締役としての重大な決断を迫られる。

 本書の舞台は、中小の電子部品商社から年商1000億円に急成長した情報機器商社。メーンバンク、総合商社による乗っ取り工作に対抗する男たちの物語だ。判断に苦悩する取締役たちの姿を精(せい)緻(ち)に描写しており、読ませる。

 M&Aという今日的で、重いテーマだけに、ともすれば読後に絶望感を抱いてしまうところだが、本書には“希望”があり、ある種の爽快(そうかい)な気分にさせてくれる。著者は山一証券に入社し、山一の自主廃業以降、大手消費者金融会社、ファンドマネジャーなどを経て昨年独立。処女作という本書には山一などでの経験が生きている。第2作をどう物にするか、楽しみだ。

≪以上、引用終わり≫

| | コメント (2) | トラックバック (0)

国民年金の話

picture09

右の画像をご覧ください(クリックすれば拡大できます)。社会保険庁から届いたハガキです。「国民年金保険料の納付額のお知らせ」と題されており、納付対象月のうち、平成16年中に納付したものに印が付くようになっています。僕の場合、昨年4月に1年分を一括納付しているので、平成16年4月から平成17年3月分までが納付された、と印が付いています。もしも、それ以前の納付対象月の分も遡って納付した場合、その月についても印が付くようです。

表示画面の裏を見ると、「今年度から年に1回、納付額をお知らせすることといたしました」とあります。つまりこのハガキは、今年から送られているわけです。国民年金の未納問題で、散々叩かれた社会保険庁こともあり、新たに取り組んだのでしょう。でも、このハガキを受け取ったときの感想は、「どうせ郵送費を使ってハガキを送るなら、過去の納付状況も合わせて知らせて、納付を促す努力をすればいいのに」です。また、過去に納付漏れがない人は、これを見て安心することもできます。

僕は数回の転職をしていますから、納付漏れをしやすい立場なのですが、僕が記憶する限り、納付漏れはありません。それでも、こんなハガキをもらうとちょっと気になりますし、どうせなら上記の意見を伝えてやろうと思い、社会保険事務所まで足を運びました。

KIN:「このハガキって、どういう意味なんですか?(わからないふり)」
社保職員:「あっ、これはかくかくしかじかです(上記の説明どおり)」
KIN:「ついでに、僕の納付状況を調べてくれませんか?」
社保職員:「はい、すぐに」

実際、すぐに調べられます。年金は基礎年金番号によって管理されていますから、端末にこれを打ち込めば、すぐに納付状況がわかるのです。したがって、上記のハガキに過去の納付状況を印字するプログラムなど、簡単に作れるはずです。

社保職員:「ええ、納付漏れはありません」
KIN:「そうですか。未納問題であれだけ騒いだんだから、そういう情報もこのハガキに書いたらどうですか? せっかく郵送費使っているんだし」
社保職員:「は、はい。ご意見、上のほうにも伝えます」
KIN:「よろしく」

こんな具合です。トップを民間から迎えたこともあり、変えていこうという気持ちはあるようです。ひとつ、よろしくお願いしますよ、社会保険庁さん。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

どっちだろう?

花粉が飛び始めたようですね。昨年まで、僕は花粉症の症状がありませんでした。しかし、今年はどうでしょう? 2週間ほど前に風邪を患い、そろそろ治ったかなと思うのですが、どうにも鼻づまりだけが完全に止まりません。もっとも、花粉症の症状としてよくいわれる、「鼻がむずがゆい」、「くしゃみが止まらない」、「目がかゆい」などの症状は出ていません。

果たして、危険水域まであと一歩なのか。それとも、このまま花粉症とはお友達にならずに済むのか。頼みますから、他でお友達を探してください、花粉症様。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

堀江社長の言葉

「ライブドアの堀江社長は、本気でフジテレビと業務提携をしたいのだろうか?」

ライブドアとフジテレビを巡る一連の騒動のなかで、僕が終始感じている疑問です。堀江社長を批判する発言、擁護する発言がいろいろと出ています。資金調達に絡むこと、時間外取引に絡むこと、敵対的買収に絡むこと。そして、これらの発言をメディアは面白おかしく取り上げ、これ以上ないほどの情報が流されています。

でも、冒頭に示した僕の疑問は、いまだ解消されていません。その一番の原因は、堀江社長がメディアを通じて、”しゃべりすぎている”ことだと思います。業務提携交渉のようなセンシティブなことは、水面下でやるべきです。この感覚に、新しいも古いもありません。当事者ならば、誰もがそうしたいはずです。

”しゃべりすぎた”がゆえに、その言葉はメディアに都合よく切り貼りされ、堀江社長の本心とは異なる伝わり方をしているのかもしれません。一方の当事者であるフジテレビ側は、メディア経由でさまざまなことが伝えられ、いらだちをつのらさざるをえません。もちろん、一方で水面下のコミュニケーションが頻繁に取られている可能性はありますが、それならば水面下の交渉に一本化すべきだと思います。

堀江社長は「金さえあれば何でも買える」という趣旨の発言をしています。前後の文脈を考慮する限り、「お金は差別をしない」ということを、彼は言いたいのだろうと思います。つまり、お金は家柄、学歴、人脈にかかわらず、誰にとっても1万円は1万円であり、1億円は1億円だということです。

同じ意味のことを言うのであれば、「お金は差別しない」という言葉のほうが、一般的には受け入れやすいでしょう。共感も得られやすいでしょう。堀江社長に必要な人材は、優秀なコピーライター、スピーチライターだと思います。もっとも、そういう人材を、彼が寄せつけないだけかもしれませんが...

| | コメント (3) | トラックバック (1)

戦国合戦風・ニッポン放送城攻防戦

いやいや、もうあちらこちらのブログで、ライブドアとフジテレビの攻防が論評されていますね。当ブログも、この記事のおかげで、アクセス数が急増しております。ユニークなところでは、この記事もアクセス数増加に貢献しています(^^;

さて、フジテレビ城の支城であるニッポン放送城は、堀江六本木守(ほりえ・ろっぽんぎのかみ)が率いるライブドア軍に包囲され、もはや風前のともしびか? おっとり刀で支城の救援に赴いたフジテレビ城主・日枝台場守(ひえだ・だいばのかみ)は、野戦でライブドア勢と決着をつけるかと思いきや、ニッポン放送城近くに布陣して動かず。これは明らかに持久戦狙い。

一方のライブドア軍は、他国へ攻め込んでいるため、長対陣は避けたいところ。何しろ補給に不安を抱えている。参謀のお雇い外国人は、「私はあなたの味方です」という顔をしながら、自分の稼ぎを国元に送ることに余念がない。聞くところによると、堀江六本木守から逃亡資金も借り入れ済みとか。

戦線は膠着。決め手を欠く日枝台場守は、朝廷を動かしてライブドア軍を牽制。やれライブドアは戦の様式を心得ていない、やれ暗黙の了解を無視した、やれ伝統と格式に欠ける、などと言わしめ、ゆさぶりをかける。もちろん堀江六本木守は、「明文化された戦の作法は守っておる」と、朝廷を無視。権威を失った朝廷など、どこ吹く風というわけだが、焦りを隠せないのも事実。

おやおや、ライブドア軍とフジテレビ軍の一騎打ちかと思っていたら、近くの峠に陣取る軍があるではないか。あの旗印は村上基金守(むらかみ・ふぁんどのかみ)。決め手なく睨み合うラ軍、フ軍とすれば、何とか村上軍を味方につけたいところ。しかし、村上軍は高台にとどまり陣を動かさない。

堀江六本木守、日枝台場守は、ともに密使を村上基金守に送るが、いかなる話し合いがなされているかは知る由もなし。村上基金守は、「行動ですべてを語る。有利な条件を出した方に味方をする」と表明。筒井順慶にならい、洞ヶ峠を決め込むのか?

とまあ、こんな状況でしょうか。パロディー、パロディー(笑)


※洞ヶ峠……≪集英社国語辞典第二版より≫有利な方につこうとして、その場の様子や形勢をうかがうことのたとえ。「――を決め込む」◇京都府と大阪府との境にある峠。山崎の合戦で、筒井順慶がこの峠に軍をとどめて、戦の形勢を見たといわれることから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

YRI・OB会

タイトルのYRIとは、山一証券経済研究所(Yamaichi Research Institute)のことです。山一證券が自主廃業をするまで、僕が所属していた組織です。今日はそのYRIのOB会でした。毎年実施されているのですが、僕は3年ぶりに出席しました。

社長解任動議」の出版に際し、OB会の名簿を管理してくださっている元上司の方が、一斉送信メールで出版のお知らせをしてくれました。その節は本当にありがとうございました。そして、「買ったよ」、「読んだよ」というメールも何人かの方から頂戴していましたから、「今日はちゃんとお会いして、皆さんにお礼を言わないと。それに、その他の人もきっと買ってくれてるはずだしな」と考えた次第です。

会場に行きました。ほとんどの出席者は、僕より社歴の長い大先輩や元上司。「金沢くん、本買ったよ」、「本読んだよ。なかなか面白かったよ」と声を掛けられるかと思っていたら、「まだ買ってないよ」、「いやあ、メールはもらったんだけど、なかなか時間がなくて」と声を掛けてくる人が意外に、そう、本当に意外に多かったのです。

「えーっ、マジですかぁ?」

と叫びたくなるのを抑えつつ、「嬉しいなぁ、まだ買ってくれる人が、これだけ残っているわけですね。よろしくお願いしまーす」と、乾いた笑顔を浮かべながら、営業活動に精を出しました。

お願いしますよ、皆様。お仕事が忙しく、ご家族を持たれ、なかなか時間が取れないことは承知しています。でも、でも、かわいい(?)後輩が本を出したのです。ここはひとつ、ドーンと1人5冊ぐらい(笑)

皆さんにお会いして、10年ぐらいタイムスリップした感覚を味わえました。いいもんですね、こういう感覚。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

確定申告

今日から確定申告ですね。駆け出し個人事業主の僕も、早速行ってきました。実は年明け早々から、確定申告に備えた帳簿の作成や、提出書類である決算書と申告書の作成で、あれこれと気を揉んでいたため、「早く終わらせて楽になりたい」というのが本音でした。

サラリーマン時代は縁がなかった確定申告ですが、実際にやってみると案外おもしろいですね。特に、昨年源泉徴収された税金が、まだサラリーマンであった1~3月の分も含めて、全額返ってきそうだとわかると、俄然やる気が出てきました! もっとも、単に4月以降の赤字が大きいから返ってくるだけで、喜んでいる場合じゃないんですよね。今年はしっかり黒字にしなくては...(苦笑)

話は変わりますが、今朝の関東地方の地震は、揺れが大きくてびっくりしましたね。4時46分の発生でしたから、もちろん布団の中で眠っていたのですが、揺れる直前にフッと目が覚めたんです。まるで予期していたかのように。こういう経験って、皆さんもありますよね。人間には、普段意識しない感覚がやっぱりあるんだなと、独りごちて再び寝ました(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

風邪気味

連休の初日から、どうにもこうにも、体調が芳しくありません。風邪気味です。10年前なら、ひと晩眠れば治っていたものが、4日目の今日もまだ引きずっています。最近、本当に風邪の治りが遅くなりました...

以上、失礼します。寝ます zzz...

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フジテレビもNHKも...

フジテレビもNHKも大人げない...

まずはフジテレビ。ライブドアの堀江社長がレギュラー出演する平成教育予備校、収録済みの堀江社長出演分を放送しないと決めました。フジテレビ側は、「視聴率向上を意図した編成上の判断」と説明していますが、そんな説明を信じる人は、誰もいないでしょう。もしも本当に視聴率を稼ぎたければ、「フジテレビ乗っ取りを謀ろうとする堀江社長が出演!」と謳った方が、はるかに効果的です(笑)。

次にNHK。レフェリーのジャージに、朝日新聞のロゴが入るから生中継はしないと決定――
ところが、視聴者からの抗議が殺到したため、放送3時間前に生中継をすることにした――
茶番です。失笑が漏れるような茶番です。最近のNHKと朝日新聞の泥仕合を知る視聴者にとって、これ以上の茶番はありません。

この2つの事件で浮かび上がることは、テレビという影響力の大きいメディアを牛耳る放送局が、いかに公正を欠いた組織であるかということです。いえ、僕は、「放送局は公正たれ」という気は、さらさらありません。人が動かす組織なんだから、公正であるわけがないのです。それなのに、普段、「われわれは公正です」とうそぶいているのが嫌なのです。

こうなったら、フジテレビもNHKも、徹底的に大人げないことをやって欲しいものです。視聴者が、「テレビとは何ぞや?」と考えるきっかけになることでしょう。

なお、平成教育予備校は、本来なら今日放送される予定でした。NHKのように、土壇場で放送することになりました、なんてことが起こるかどうか? この記事を書いている午前11時30分現在、gooの番組表に、平成教育予備校の文字はありません。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

1日だけの牛丼復活

遅い昼ごはん(といっても、既に5時前でしたが...)を食べようと思い、ふらふらと街を歩いていると、やっぱり列ができていました、吉野家さん。ご承知のとおり、吉野家の牛丼が今日だけ復活するためです。30席ぐらいの、決して大きくはない店舗ですが、10人ぐらい並んでいました。まっ、寒空の中を行列に並ぶ気はないので、僕は素通りしましたけどね。

| | コメント (7) | トラックバック (2)

テンプレート変更

ちょっと気分を変えたくて、テンプレートを変更しました。ココログが提供する出来合いのテンプレートですが、落ち着いた感じと、読みやすさが気に入っています。皆様、いかがでしょうか?

さて、今日は母親の誕生日でした。あとで電話でもしようかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ライブドア vs フジテレビ

昨日、ライブドアが「ニッポン放送の株式35%を取得済み」と発表しましたが、これはなかなか興味深いです。事実関係はこちらの記事をご参照ください。フジテレビが公開買い付けによって、ニッポン放送を子会社化している最中ですから、ライブドアの動きは、フジテレビにとって切歯扼腕のことでしょう。ちなみにニッポン放送は、フジテレビの株式を22.5%保有する筆頭株主です。

資金調達の面で、ライブドアは結構無理をしています。2月24日付で800億円の転換社債を発行し、これを証券会社がいったん全て買い取ります。証券会社は株式転換後に売却するのですが、当然、ライブドアの株価が上昇しなければ成り立たないスキームです。証券会社の方も、800億円の転換社債を抱えるリスクを取るのですから、相当な手数料をライブドアに請求しているでしょう。

形を変えた増資といって差し支えないのですが、通常の新株発行による増資より高いと想像される手数料を払ってまで、ライブドアがニッポン放送株にこだわったのは何故でしょうか? ライブドアの堀江社長は、「もう審査されるのは嫌。既存の球団を親会社ごと買いますよ」と発言していました。そう、プロ野球新規参入競争で、楽天に敗れた折りにです。表向きは、フジテレビ、ニッポン放送というメディアに対して影響力を持つことを、今回の株式取得の理由として説明するのでしょうが、プロ野球新規参入に絡む堀江社長の意地も、大きな原動力となっている気がします。ニッポン放送は、横浜ベイスターズの第2位株主なんですよね。

新春のクイズ$ミリオネア(フジテレビで放送)にゲスト出演した堀江社長は、司会のみのもんたの問いに答える形で、「プロ野球についても、今年は世間がアッということをやりますよ。もちろん、今は言えないですけどね」と語り、笑みを浮かべていました。もしもあの時、堀江社長の頭に浮かんでいたことが、今回のニッポン放送株取得であったとすれば、最高の皮肉ではないですか!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

雨の日は宅配ピザ

picture08今日は特に外出する用事がない日、そして雨です。こうなると、食事をするための外出が億劫になってしまいますね。そこで宅配ピザ。ドミノピザのクワトロ・オールスター、Mサイズ、イタリアンクラストを注文しました(写真)。

半分を昼に食べて、残り半分を夜に温めて食べようかと思っていたのですが、結局、昼に全部食べてしまいました(苦笑)。3週間後には、友人の結婚式で礼服を着なければいけないのですが、ウエストがますます心配です。トホホ...

| | コメント (0) | トラックバック (0)

略奪愛

ちょっと物騒なタイトルで驚かれましたか? 1991年に制作された、黒木瞳主演の映画「略奪愛」のことです。

怖い映画を見たいなと思い、近くのツタヤに寄ったのですが、本格的なホラー映画はやっぱり怖い! それでちょっと怖めの映画をチョイスしていたら、これに行き当たってしまいました。昔、1回見て「怖い!」って思った映画なんですが、改めて今回見ても、やっぱり「怖い!」って思いました。ネタばれになるから詳しいことは書きませんが、興味のある方はご覧になってみてください。

それにしても、黒木瞳さん。「白い巨塔」でも名演技を見せてくれましたが、やっぱり凄い女優さんですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

青色申告決算書

確定申告の季節です。サラリーマン時代にはあまり関係なかったのですが、個人事業主のはしくれとなった今年は、大いに関係があるイベントです。

青色申告をするにあたり、それに必要な決算書作りに没頭しています。一応、領収書を保存したり、経費をエクセルに入力するなどの作業は、昨年の早いうちから取り組んでいたのですが、いざ帳簿という形式を作るとなると、それなりに大変です。

いろいろな本を読みながら、ここ数日集中して取り組んだおかげで、どうやら格好がつきそうです。ひと安心。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

豊臣秀長

たまには好きな本の紹介を。「豊臣秀長―ある補佐役の生涯」です。天下人・豊臣秀吉の実の弟でありながら、歴史の表舞台にそれほど表れなかった人物。でも、実際は秀吉が全幅の信頼を置いた補佐役であると、作者の堺屋太一さんは描かれています。

この小説はしばしば豊臣家を、現在のベンチャー企業にたとえています。それも飛び切りの急成長企業としてです。急成長ゆえに陥りやすい資金不足、組織の歪みなどを、補佐役たる秀長がフォローをするという図式。ファンドマネージャーとして、さまざまな新興企業を見てきましたが、秀長的な役割を果たす人物が、役員のなかにいるケースが少なくありません。

急成長企業が、資金不足、組織の歪みという罠に陥る例は、枚挙に暇がないと思います。拙著「社長解任動議」においても、舞台となる急成長企業アドバンスが、同様の罠に陥っています。豊臣家という歴史上類を見ない急成長企業は、秀長という名補佐役を得ていたため、辛うじて均衡を維持していた。そして秀長の死後、豊臣家は無謀な朝鮮出兵を企図し、破滅への歩みを速めていったと、この小説は語っています

アナリスト、ファンドマネージャーとして新興企業を見るとき、大いに役立った本でした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2005年1月 | トップページ | 2005年3月 »